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【目次】

・Vol.1 マレーシア・ランカウイ島
・Vol.2 中国・杭州
・Vol.3 中国・上海
・Vol.4 ハワイ・マウイ島
・Vol.5 中国・同里
・Vol.6 ベトナム・ムイネー
・Vol.7 北マリアナ諸島・グアム
・Vol.8 中国・宣興
・Vol.9 中国・桂林
・Vol.10 中国・成都
・Vol.11 中国・四川@
・Vol.12 中国・四川A
・Vol.13 中国・崇明島
・Vol.14 中国・杭州A
・Vol.15 中国・朱家角

・Vol.16 中国シルク
・Vol.17 中国・南翔鎮
・Vol.18 中国・宋慶齢陵圓



 〜茶器の故郷を訪ねて 宣興日帰り旅行(2007.Aug)〜


  最近日本でも人気の中国茶―その中国茶道にかかせないのが中国独特の紫砂茶器。紫砂の生産地といえば上海近郊の街・江蘇省宣興が有名です。紫砂とは、宣興を原産とする土のことを指し、ミネラルを多く含み鉛・ヒ素・カドミウムといった有害物質を含まない天然素材です。紫砂で作った茶器は、お茶の渋みやアクを抜き美味しいお茶をいれられると言い伝えられています。
 
 兼ねてから本場の窯元を見てみたいという希望で、今回車チャーターを利用して友人と共に日帰りで宣興まで行ってきました。上海から車で無錫経由で行けば約3時間。しかし、今回は浙江省を通過して太湖をぐるっと周る反対のコースで宣興まで。盛夏の太湖周辺の景観は、日本の中央高速を走ってるかのような錯覚に陥る景色で、自然に囲まれた高速道路から緑を堪能して、まさに気分上々。で出し好調で今回の旅がいいものである予感!

 
 無事宣興に到着。まずは宣興陶瓷博物館で文化的教養のひと時。春秋戦国時代の陶芸品などその他各時代に発掘された陶芸品を展示しており、かなかな興味深いものばかり。一通り博物館見学が終了したところで、博物館周辺にある紫砂茶器工房にそそくさと移動。そう、こここそが今回の旅のお目当て。いい掘り出し物がないかな〜〜と順にお店をハシゴ、ハシゴ・・・。

 既製品だけを置いてるお店もあれば、作家工房で販売しているお店もあり、値段もピンキリ。似たり寄ったりだな〜なんて思ってた矢先、ひと際異彩を放つ工房を発見!博物館の門近くの老房子にひっそりとある『陶言壺語』という名のこのお店。
 
 中から初老の紳士に招き入れられ、ステキな茶器たちが所狭しと陳列されている店内で目移りしっぱなしの私たち・・・。そんな挙動不審な老外にも優しく商品の説明をしてくれるこのおじいちゃま。話を聞くにつれ分ってきたのは、この方も以前は陶芸家(とても有名らしいです)で、引退した今息子さんと娘さんが家業を継いでいるということ。そしてこの息子さんがまた有名な新人陶芸家で、以前日本の雑誌にも紹介されたらしいです。確かに、ここの商品は日本人好みのシンプル且つ斬新なデザインで日本人を始め外国人の顧客が多いのも頷けます。
 長居したお陰か、この紳士とその娘さんが色んなお話をして頂き和気あいあいモードに。ご自慢の息子さんが道路を渡った対面の市場でお店を構えてると教えてくれ、折角だからと足を延ばしてみることにしました。


 息子さんのお名前は潘俊さん。大柄な体格で一瞬怯んでしまったが、屈託なく笑顔で話す姿と教養のある会話から育ちの良さが伺えました。お店には、作品がびっしりと陳列され彼の独特の感性から造り出される作品たちが生き生きと飾られていました。「まぁお茶でも飲んで行ってよ〜」と宣興特産の紅茶を勧められ、ご自身の作品で自らお茶を点ててくださり、またもや長居。茶器の選び方からお茶との相性などレクチャーしてもらい、また雑談もしつつ、気づいたら彼らの作品の虜に・・・。
 作品全てが、上海で購入するものと比べると相当お得な価格設定になっており、ついついあれもこれもと欲しくなってしまいましたが、今回は勉強不足と予算不足のため茶壷の購入は断念。「別に買わなくたっていいよ〜。ただ見て楽しんでくれたらいいんだよ」と笑顔で言う
潘さん。今度はもっと茶器のことを勉強して、自分にあった茶壷を買いに来ようと心に誓って、夕日と共に宣興を後にしました。

 車が見えなくなるまで手を振ってくれた潘さん夫妻、優しい人柄とその人柄を醸し出す作品たち。時間も会話も全て優しさに包まれた1日でした。また会いたいな。

(おまけ)
昼ごはんを食べ損ねた私たち。突然のスコールで駆け込むように1軒の食堂に駆け込んだが、おばちゃんに「コックみんな帰っちゃったよ〜」と言われボー然。「ワシの作ったまかない用の餃子ならあるけど、食べるかぃ?」と言われ、おばちゃんの好意に食いつき、そして餃子にも喰いついた。これがまた美味しかった!おばちゃんが天使に見えちゃった。そんな人の優しさにたくさん触れ合えた旅でした。

宣興へのツアーはこちらをクリック!→【ぶらっとチャイナ!茶器のふるさと、宣興を訪ねて】



 

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